ドイツで運営されているVPSサービスのcontaboをいくつか借りて一部機能を運用していたがあまりにも障害が多かったのでNTTが運営するWebArenaに乗り換えたお話
Misskeyを運営するうえで自宅IPを秘匿するためにcontaboVPS上にフォワードプロキシサーバーを立てて運用したり、別で運営してるMisskeyのサーバーのねぎはうすを自宅から切り離すために追加でcontaboを借り、そこにねぎはうすを移行したりした。
contaboとは
contaboとはドイツにある会社が運営しているVPSを提供している業者です。
特徴としてはとにかく値段が安く、スペックが高いのが特徴です。
最安値のプランを見ると
- $5.5/月(825円 $1=150円として計算)
- 4 vCore
- 6GB RAM
- 100GB NVMe SSD
となっています。
今回移行先として選んだWebArenaのVPSと比較すると、近い性能のもので
- 1630円/月
- 4 vCore
- 4GB RAM
- 80GB SSD
となっています。
WebArenaは日本の会社が運営するVPSの中では最安値に近いものですが、contaboと比較すると倍に近い金額で性能はそれ以下となっているので値段だけでみると相当にコストパフォーマンスがいいことがわかります。
しかし、contaboは日本リージョンは不安定で頻繁にPing値が跳ね上がるということをよく耳にしましたがそれでもcontaboを選択し、利用していました。
移行したきっかけ
先日書いた記事を参考に、ねぎはうすのサーバーを自宅からcontaboのVPSへと移行を実施しました。
移行完了後、三日ほど経過したのち障害が発生し、観測した中では三日間で10時間ほど利用できない問題が発生しました。
障害発生のため、最新のバックアップを利用できず、急遽ねぎはうすを自宅のインフラへと移行するメンテナンスを実施しました。
約25時間ほどのロールバックが発生する事態となりました。
移行完了後、VPSはそのまま利用せずにいたのですが、後日SSHでアクセスを試みるとアクセスできず、Pingすら通らない状態になっていました。
サーバー再起動等も行ったが、改善せず、そのままサポートに問い合わせたが3月16日現在も具体的な回答がないため、解約をすることにしました。
VPSの選定
contaboのVPSで動作させていたサービスは
- フォワードプロキシ
- DIscord読み上げbot の二つです。
フォワードプロキシについてはできるだけ性能を確保したいと考えていたのでcontaboど同等以上のサービスを探したところ、WebArenaIndigoの期間限定プランが目に留まりました。
スペックとしては
- 4290円/月
- 5 vCore
- 16GB RAM
- 160GB SSD
のプランとなり、現状contaboに支払っている金額以下に収まったのでこちらに移行することにしました。
移行
フォワードプロキシは、新たに借りたVPSに新規でsquidとtailscaleを導入し構築を行いました。
フォワードプロキシの構築はnexryaiさんのブログを参考に構築を行いました。
Discordの読み上げbotはDockerを利用していましたので、Dockerイメージを転送しインストールを行いました。
現在ではどちらも正常に稼働しているのを確認したのでcontaboのVPSはすべてシャットダウンを行いました。
おまけ
contaboのVPSはスペック一覧には書かれていない仕様がありました。
VPS仕様一覧には
- CPUコア数
- メモリ
- ストレージ容量
- スナップショット回数
- 月間転送量
が記載されていますが、ネットワーク速度は記載されていません。
契約後の契約アップグレード画面にて確認できました。
- VPS1 : 200Mbps
- VPS2 : 400Mbps
- VPS3 : 600Mbps
- VPS4 : 1000Mbps
- VPS5 : 1000Mbps
- VPS6 : 1000Mbps
となっています。
回線速度を気にする人は月32.5ドルのプラン~しか1Gbpsは利用できないので注意が必要です。